3人の友人とSurf Rider Japanがはじめた水質調査プロジェクト、
Our Water Our Life"OWOL"の活動の目的をお話したいと思います。
人類は自然界との衝突に突き進んでいます。利便性の追求、経済活動を優先するあまり本来借りているに過ぎない地球という土地に損傷を与え続けています。
そんな中、今回私たちの国で起きた、原子力事故による放射能汚染が、最終的に地球に生きる生物すべてを消滅させるに十分な影響をもっていることを残念ながら証明してしまいました。
瞬時に生命を奪うことができる物質で我々の生活が成り立っているいるのです。放射能汚染による恐怖からこのプロジェクトが発足したことはまぎれもない事実です。しかし、それは現在ではきっかけに過ぎなかったと思っています。遅かれ早かれこの状況に人類が直面することは間違いないはずだったのです。
僕は、この世紀に我々日本人が犯した罪は非常に大きいと思っています。また同時にこの問題を解決する責任を人類を代表して担っているとも感じています。
1992年に「Union of Concerned Scuentists/憂慮する科学者同盟」が世界の現状に対してとても悲観的な見解を述べながら、「知性と洞察力をもってすみやかに対処する機知と意思があれば解決不可能な問題はない」といっています。
人間は本来、知性と洞察力をもった生物だと考えています。少なくてもその感覚を持っている人間が取るべき行動は少し先の安心だけではなく、未来の子供達、そして地球環境が直面している危機に対して、警告を発し解決する努力を続けることだと思います。
我々"OWOL"チームが取る具体的な行動は、協力メンバーがいる水場より採水を行いゲルマニウム半導体試験機を使い、水に含まれる放射性物質の量を計測しgoogleマップ上に公表していくというものです。現在のところ、3カ所の調査に限っていますが、ドネーションが集まり次第随時ポイントを増やし、調査回数も増やすことを目指しています。また、調査は数十年単位で継続することを目的としています。我々が今できる最大の努力は未来の子供達が有効に利用できるデータを蓄積し公開していくことだと考えています。
人間は地球という環境を借りている一つの生物としてその責任いかに果たすかを示さなければならない時ではないでしょうか。
約20年サーフィンを続けてきて分かったことは、自然、つまりサーファーにとっては海だが、その環境に永く通い続けることでそのわずかな変化を(大抵は大きすぎる変化だと思うが)感じる能力を身につけることができたということだ。台風の時には山から大量の水が海へ流れ込み、あっという間に海は茶色に染まる。また、ビーチは年々狭くなってきて、地形が決まる(これは形の良い波をもとめるサーファーにとっては大きな問題であるが)ことは滅多になくなった。海が一瞬で茶色に染まってしまうのは、山の健康がそこなわれて、雨が下草達によってゆっくりと大地に吸収されることなく川へと流れ込んでしまうからであり、地形が決まらなくなったのは川の上流に防砂ダムが作られたことによって山から海へと砂が供給されなくなったからだ。どれもすべて人間の不必要な環境への影響が及ぼした結果である。短期的な問題の解決の為に、自然が永い時間をかけて作り上げてきた仕組みを破壊し続けているのである。
僕はサーファーであり、父であり、建築家である。
サーファーであることで変化に気づき、父として次世代の子供達の為に、建築家として解決する努力を続けて行きたいと思う。